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保延芽菜さん : 24歳(会社員)2016年現在
2012年~2014年
米国 カレッジオブサザンネバダ留学
保延さんの留学物語
「チャンスはいつでもどこでも!」、そんな前向きパワーが伝わってくる保延さんの留学体験。海外ドラマや洋楽が大好き、留学に憧れる高校生だった保延さん。いったんは日本の大学に入学したものの、海外の学生生活にトライしたい思いは強く、英語を学びながら機をうかがっていました。ある日、「日本の大学の単位をアメリカの大学に移行できる」という情報をキャッチ!念願かなって大学2年生修了後、アメリカの2年制大学へ編入することに成功。ひとつ気になったとしたら、「アメリカの2年制大学を卒業したら、日本では短大卒になる。就職先はどうなるのかな」とちらっと考えたとか。でも、留学生向けの就職相談会「キャリアフォーラム」に参加して、「2年制大学の卒業生を対象としている企業は多い。学歴だけでなく、海外で経験を積んだ人間力やスキルをしっかり見てくれる企業がある」と、保延さんは積極的にリサーチ。先手を打って歩を進めたことで、チャレンジによい結果がついてきました。
保延さんが編入したのは、米国ネバダ州ラスベガスにある『カレッジオブサザンネバダ』。この地を留学先に選んだ理由は、日本の大学で観光学を専攻していたことから。「ラスベガスは世界的な観光地。ホテルやツーリズム、娯楽やレストランといったホスピタリティ分野に優れ、大学でも関連プログラムが充実。自分の個性と特技を活かし、専門性やスキルを高めるには素晴らしい環境に思えました」。海外ニュースや映画でしか見たことのなかった、憧れのラスべガス。実際に行ってみると「街中がエンターテイメントにあふれ、世界中の人を笑顔にできる街。その活気を支えるように、警備体制もしっかり整っていました」と、熱く魅力を語る保延さん。大学の授業はもちろん英語、課題に追われる日々も、勉強熱心なクラスメートとともに楽しみながらがんばれたそう。「インターナショナルセンターやライティングセンターなどをフル活用しながら、めいっぱい学ぶことができた2年間でした」。英語を教わろうと友だちを作る努力をしたことで、一生の宝物となる友情も育んでいけたようです。
保延さんの留学生活は、一方的に教えを乞うだけではありませんでした。なんと、周囲の人々に日本を好きになってもらいたくて、日本語の先生としてボランティアで活躍!大学の授業とは別に、友だちと『日本語クラブ』を立ち上げ、そのリーダーを買って出ました。日本で親しまれている『しりとり』といった、ゲームを用いて日本語を覚えてもらうなど、工夫をこらした授業がたちまち人気に。保延さんに教わりたい学生が集まってくるのは、大きな喜びでした。「私は英語を好きになり、その英語を道具にして海外にはばたくことができました。今度はみんなに、日本へ来てもらいたい」。その願い通り、日本語クラブで日本好きになった学生が日本に留学することが決まったと、笑顔いっぱいに話す保延さん。「自分が主体になった活動で、誰かの人生に影響を与えることができる。海外で自分が何かを発信して役立つということを経験し、大きな自信になりました」。
異国の地で「本物の英語」と「プロのホスピタリティ」を学び、今度は就職活動にチャレンジ!インターンシップとしてレストランで働いたことや日本語クラブの教師経験を通し、自身の強みである『おもてなし』のスピリッツとスキルで、人と関わる仕事を希望した保延さん。2年生に進級した夏に就職活動をスタート、アメリカ国内で行われる留学生向けキャリアフォーラムを活用しました。そこで、企業の担当者と積極的に会話をかさね、お客様とダイレクトに関わる小売業界に魅力を感じるように。子どもの頃からスポーツが大好きで、ソフトボールやフットサルを得意とする保延さんは、小売業の中でもスポーツ商品を扱う企業を選び、見事合格しました。「英語力を活かして、海外店舗の拡張に貢献したいです。また、将来的にはボランティアでもいいので、日本に留学したい人を受け入れる仕組み作りがしたいです」。夢はいつもとどまることなく、新しい扉に向かって駆けだしているようです。